損害賠償の場合

従来、任意保険における保険金の請求権を有する期間は商法によって2年と定められていました。しかし、2010年に保険法が商法から独立した単行法として成立されたことで、保険金の請求権の期間が3年に改定されました。

ところで、任意保険の場合は、保険金の請求権の発生する時期が補償の種目によって異なります。

対人賠償、あるいは対物賠償の場合には、一般的に法律上の損害賠償責任の額が判決や示談などで確定した時が保険金の請求権の発生時期となります。簡単に言うと、被害者のケガが治癒し、治療費が確定した時点が請求権の発生起点となり、そこから3年以内であれば保険金を請求できるということです。従って、治療が長引いたとしても、保険金が請求できなくなるということはありません。

また、人身傷害補償によってケガによる保険金を受け取る場合は、一般的に被保険者が日常の生活、若しくは仕事に従事することができる程度に回復した時、あるいは事故発生の日を起点として180日が経過した時のいずれか早い方が保険金の請求権の発生日となります。

なお、後遺障害が生じた場合には、後遺障害の症状が固定した日、死亡した場合は死亡時、車両損害の場合は事故発生時、がそれぞれの保険金の請求権が発生する起点となります。